
**ヒガンバナ(彼岸花)**は、秋のお彼岸(秋分の日)の時期に一斉に咲く、鮮やかな赤い花が特徴的な球根植物です。
学名を「Lycoris radiata」といい、**曼珠沙華(まんじゅしゃげ)**という別名も広く知られています。

ヒガンバナの主な特徴
1. 「葉見ず花見ず」の独特な生育サイクル
- 開花期: 9月頃(秋の彼岸の頃)。花茎だけが地上に伸び、鮮やかな花を咲かせます。この時期、葉は全くありません。
- 葉の時期: 花が終わった後の秋の終わりから冬にかけて葉が伸び始め、冬の間、緑の葉で光合成を行います。そして、春の終わりから初夏にかけて葉は枯れて休眠期に入ります。
- 葉と花が同時に見られないことから、「葉見ず花見ず」と呼ばれます。
2. 特徴的な花の形
- 色: 一般的には燃えるような鮮やかな赤ですが、白や黄色の品種もあります。
- 形: 花びら(花被片)が強く反り返り、長く突き出した雄しべと雌しべが放射状に広がります。
3. 強い毒性
- 全草が有毒で、特に球根(鱗茎)に強い毒性があります。
- 毒の成分: 主にアルカロイドの一種であるリコリンを含みます。
- 症状: 誤食すると、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こし、重症の場合は中枢神経の麻痺などを起こす危険があります。
- 毒を持つ理由(歴史): 昔の人はその毒性を利用し、田んぼのあぜ道や墓地の周りにヒガンバナを植えました。これは、毒を嫌うモグラやネズミなどの小動物が、稲や遺体を荒らすのを防ぐための知恵でした。
- 注意: 触れるだけなら問題ないとされますが、汁に触れた場合はすぐに手を洗い、絶対に口にしないようにしてください。飢饉の際にはデンプン源として、毒抜きをして食用にされた歴史もありますが、大変危険です。
育て方のポイント
ヒガンバナは非常に強健で、一度植えると手がかかりません。