
アレチヌスビトハギは、北アメリカ原産の帰化植物で、日本各地の荒れ地や道端でよく見られるマメ科の多年草です。秋になると、枝先に小さなピンク色や紅紫色の蝶形の花をたくさん咲かせます。
名前と特徴の由来
「アレチヌスビトハギ」という名前は、日本の在来種であるヌスビトハギに似ていて、荒れ地に生えることから名付けられました。
- ヌスビトハギ(盗人萩): 実の形が盗人の足跡に似ている、もしくは実が衣服に知らない間にくっつく様子を盗人に例えたという説があります。
- アレチ(荒地): 在来種のヌスビトハギが半日陰の自然度の高い場所に生えるのに対し、アレチヌスビトハギは日当たりの良い空き地や造成地などの荒れた場所を好みます。
「ひっつき虫」の正体
アレチヌスビトハギは、いわゆる「ひっつき虫」の一種としても知られています。
花が咲き終わった後、実(豆果)は平たい節に分かれた形になります。この実の表面には、非常に細かいかぎ状の毛がびっしりと生えており、マジックテープのように人や動物の衣服、毛にくっついて運ばれます。
この「くっつく」という戦略によって、アレチヌスビトハギは広い範囲に分布を広げ、旺盛な繁殖力で増えていきます。その生命力から、花言葉には「略奪愛」という言葉がつけられています。また、在来の生態系に影響を及ぼす可能性があり、環境省の「生態系被害防止外来種リスト」にも掲載されています。


