アレチヌスビトハギ

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)は、北アメリカ原産の帰化植物(外来種)で、日本の道端や荒れ地などでよく見られます。

​主な特徴

  • 分類: マメ科ヌスビトハギ属の多年草(地域によっては越年草)。
  • 草丈: 50cmから100cmほどに直立して伸びます。
  • 花:
    • 花期: 9月~10月頃。
    • 特徴: 紅紫色の蝶形花(マメ科特有の花の形)を多数つけます。花は在来種のヌスビトハギよりやや大きく、夕方にはしぼむ性質があります。
  • 葉・茎: 葉は3枚の小葉からなる複葉で、全体に硬い毛が多く生えています。
  • 繁殖力: 地下茎が太く、刈り取られてもすぐに再生する強い生命力を持っています。また、他の植物の生育を妨げるアレロパシー作用があることも指摘されています。

​名前の由来と厄介な果実

​「ヌスビトハギ」という名前は、在来種のヌスビトハギと共通の由来を持ちます。

  1. ヌスビト(盗人):
    • ​熟した果実の形が、昔の盗人が忍び足で歩いたときの足跡に似ているという説。
    • ​あるいは、盗人が草むらを歩く間に、気づかないうちに実が衣類にくっつくという性質から、盗人のようにこっそり種を運ぶという意味という説もあります。
  2. ハギ(萩): 花の形がマメ科のハギ(萩)に似ているため。
  3. アレチ(荒地): 在来種のヌスビトハギが半日陰の自然度の高い場所に生えるのに対し、本種が日当たりの良い荒地を好んで生育することから名付けられました。

​最も特徴的なのは、その果実です。

  • ​果実は扁平で、3~6個の節に分かれた節果(せっか)となります。
  • ​表面には細かいカギ状の毛(鉤毛)が密生しており、これがマジックテープのように衣服や動物の毛にびっしりとくっつきます。
  • ​そのため、「ひっつき虫」の一種として知られ、分布拡大の主要な要因になっています。

​この植物は、その繁殖力の強さと種子の分散能力の高さから、「生態系被害防止外来種リスト」において、かつては「その他の総合対策外来種」に指定されていました(現在は廃止され、情報提供されている種です)。

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