
ツユクサ (Commelina communis) は、ツユクサ科ツユクサ属に分類される一年草です。日本を含む東アジア原産で、青く可憐な花を咲かせます。その名前は、朝露のように短い命のはかなさを表現した「露草」に由来するといわれています。
特徴
- 花: 花弁は3枚あり、上部の2枚は鮮やかな青色、下部の1枚は白色で目立ちません。この独特な形状が特徴的です。開花時期は初夏から秋にかけてで、朝に花を開き、午後にはしぼんでしまいます。
- 葉: 葉は卵形から披針形で、互生します。
- 茎: 茎は地面を這うように広がり、節から根を出して増えます。
用途と文化
ツユクサは、古くから日本の生活や文化に深く関わってきました。
- 染料: 花からとれる青い色素は、友禅染の下絵を描くための「青花(あおばな)」として利用されてきました。この色素は水に溶けやすく、描いた後に水洗いをすると消えるため、下絵に最適でした。
- 薬用: 民間療法として、葉や茎をすりつぶした汁が、虫刺されや腫れ物に用いられることがあります。
- 文学: 万葉集などの日本の古典文学にも登場し、そのはかない美しさが歌に詠まれています。
ツユクサは、道端や田畑のあぜ道など、身近な場所でよく見かける植物です。その控えめながらも美しい姿は、多くの人々に親しまれています。