
アレチヌスビトハギは、北アメリカ原産の帰化植物で、マメ科ヌスビトハギ属に分類される多年草です。道端や空き地、河川敷などの荒れた場所でよく見かけます。
アレチヌスビトハギの特徴
- 草丈と見た目: 茎はまっすぐに立ち上がり、高さ1メートルほどに成長します。葉は3枚の小葉からなる複葉で、全体的に短い毛が生えています。
- 花: 9月から10月頃にかけて、茎の先にたくさんの紅紫色の小さな花を咲かせます。在来種のヌスビトハギに比べて、やや大きめの花です。
- 種子(ひっつき虫): 花が終わると、細長い平たい果実ができます。この果実は3~6個のくびれた節に分かれており、表面には細かいかぎ状の毛が密生しています。このかぎ状の毛によって、衣服や動物の毛にしっかりとくっつき、広範囲に種子をまき散らします。これが「ひっつき虫」と呼ばれる所以です。
駆除と対策
アレチヌスビトハギは、繁殖力が非常に強いため、一度生え始めると駆除がやっかいです。
- 種子ができる前の対処: 種子が衣服などについて広がるのを防ぐため、花が咲き、種ができる前の早い時期(7月頃まで)に駆除するのが効果的です。
- 物理的な駆除: 地上部を刈り取っても、地下茎から再生する力が強いのが特徴です。そのため、根っこごと引き抜くのが最も確実な方法です。根が硬くて丈夫なため、スコップやペンチ、ねじり鎌などを使うと抜きやすくなります。
- 除草剤の利用: 広範囲に群生している場合は、グリホサート系の除草剤が有効とされています。ただし、庭木や芝生に薬害が出たり、土壌の状態によっては別の雑草(イシクラゲなど)が発生したりするリスクもあるため、使用には注意が必要です。
アレチヌスビトハギは、名前の由来にもなっているように「荒れ地」に強く、非常にしぶとい雑草です。もし見かけたら、種がつく前に早めの対策をすることをおすすめします。