
サルスベリ(百日紅)は、その名の通り、夏から秋にかけておよそ100日間もの長い間、美しい花を咲かせる落葉高木です。公園や街路樹、個人のお庭など、様々な場所で親しまれています。
サルスベリの主な特徴
- 長い開花期間: 7月から9月にかけて、赤、ピンク、白、紫などのフリル状の花が次々と咲き続けます。「百日紅」という漢字の由来もここにあります。
- 滑らかな幹肌: 樹皮が剥がれ落ちて、つるつるした滑らかな幹肌になるのが大きな特徴です。これが「猿も滑る」という名前の由来になったと言われています。
- 強健で育てやすい: 強い日差しや乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。
- 品種の多様性: 樹高が2mほどの低木性のものから、10mにもなる高木性のものまで、様々な品種があります。うどんこ病に強い品種なども開発されています。
育て方のポイント
- 日当たりと風通し: 日当たりと風通しの良い場所を好みます。日当たりが悪いと花つきが悪くなることがあります。また、風通しが悪いとうどんこ病にかかりやすくなるため注意が必要です。
- 水やり:
- 地植え: 根付いてしまえば基本的に水やりの必要はありませんが、夏の乾燥が続く時期にはたっぷりと水を与えましょう。
- 鉢植え: 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。特に夏は水切れに注意し、1日に1~2回水やりが必要になることもあります。
- 用土: 特に土質は選びませんが、水はけの良い土が適しています。鉢植えの場合は市販の園芸用培養土で問題ありません。
- 肥料: 2月頃に寒肥を施すと良いでしょう。
- 植え替え: 地植えや鉢増しは、4月から5月頃が適期です。
剪定について
サルスベリは生長が早いため、樹形を整えたり、花つきを良くしたりするために剪定が欠かせません。
- 剪定時期:
- 冬剪定(12月~3月頃): 落葉後の休眠期に行います。樹形を整えるための強めの剪定が可能です。春から伸びる新しい枝に花芽がつくため、この時期の剪定は翌年の開花に影響しません。コンパクトに育てたい場合は、毎年同じ場所で剪定し続ける「こぶ仕立て」も可能です。
- 夏剪定(7月~8月頃): 開花中のサルスベリの花が終わった枝を軽く切り戻すことで、秋にもう一度花を楽しむ「二度咲き」を促すことができます。また、風通しを良くして病害虫対策にもなります。
病害虫対策
サルスベリは比較的丈夫ですが、いくつかの病害虫に注意が必要です。
- うどんこ病: 葉が白い粉をまぶしたように覆われる病気です。風通しが悪いと発生しやすくなります。見つけたら早めに取り除き、ひどい場合は薬剤を散布します。病気に耐性のある品種を選ぶのも有効です。
- すす病: アブラムシやカイガラムシなどの害虫の排泄物を栄養源としてカビが増殖し、葉がすすで汚れたように黒くなる病気です。光合成を妨げるため、発生源となる害虫の駆除が重要です。
- アブラムシ・カイガラムシ: 新芽や葉に群生して汁を吸い、すす病の原因にもなります。見つけ次第駆除しましょう。


