サルスベリ

サルスベリは、夏の暑い時期に鮮やかな花を長期間咲かせる、人気の落葉高木です。そのユニークな名前と美しい花姿から、庭木や公園樹として広く親しまれています。

サルスベリの主な特徴

  • 名前の由来: 「サルスベリ(猿滑)」という名前は、そのつるつるとした滑らかな幹肌に由来しています。猿さえも滑ってしまいそうなほど、古い樹皮がはがれ落ちて新しい樹皮が露出するため、このような名前が付けられました。また、「百日紅(ひゃくじつこう)」という別名もあり、これは約100日間もの長い間、赤い花を咲かせ続けることにちなんでいます。
  • 開花時期: 一般的に7月から9月頃に開花し、真夏の暑さにも負けずに咲き続けます。一度咲いた枝先から再び花芽が出てくるため、長期間にわたって花を楽しむことができます。
  • 花の特徴: 花びらはシワシワと縮れたような独特のフリル状で、円錐形の花序になって多数咲きます。花色は赤、ピンク、白、紫などがあり、品種によって様々です。
  • 樹高: 2mから10mほどに生長しますが、剪定によって樹形をコントロールすることが可能です。
  • 耐暑性・耐乾燥性: 強い日差しや乾燥に強く、真夏でも元気に育ちます。

サルスベリの栽培方法

  • 日当たり: 日当たりの良い場所を好みます。花をたくさん咲かせるためには、1日6時間以上日があたる場所が理想的です。
  • 土壌: 特に土質を選ばず、水はけの良い土であれば育てやすいです。
  • 水やり: 地植えの場合は、基本的に水やりは不要ですが、真夏の日照りが続く場合は水切れに注意しましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
  • 肥料: 冬(1~2月頃)と開花後(9月頃)の年2回、肥料を与えると良いでしょう。

剪定について

サルスベリは成長が早いため、樹形を保ち、より多くの花を咲かせるために剪定が重要です。

  • 剪定時期: 年に2回行う「2度切り」が理想的とされています。
  • 冬剪定(12月~3月頃): 落葉して休眠期に入るこの時期に、樹形を整えるための強剪定を行います。春から伸びる新しい枝に花芽がつくため、冬にしっかりと剪定しても翌年の開花に影響はありません。
  • 夏剪定(7~8月頃): 早く咲き終わった枝を軽く切り戻すことで、秋にもう一度花を楽しむことができます。風通しを良くし、病害虫対策にもなります。
  • 「こぶ仕立て」: 毎年同じ場所を剪定し続けると、その部分がこぶ状になり、独特の樹形を楽しむ「こぶ仕立て」も可能です。

病害虫について

サルスベリは比較的丈夫な木ですが、いくつか注意すべき病害虫があります。

  • うどんこ病: 葉に白い粉をまぶしたようなカビが生じる病気です。風通しが悪かったり、日当たりが悪い場所で発生しやすくなります。品種改良により、うどんこ病に強い品種も増えています。
  • アブラムシ: 新芽や葉の裏などに発生し、樹液を吸います。
  • カイガラムシ: 幹や枝に白い楕円形の虫が付着し、樹液を吸います。

これらの病害虫は、早期発見と適切な対処が重要です。

サルスベリは、夏の庭を彩る美しい花木として、多くの人に愛されています。

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