オシロイバナ

夕方5時過ぎ。西の空がだんだんと茜色に染まってくるころ、庭に出ました。目当ては、オシロイバナ。
日が傾きはじめると、花たちはそっと、ゆっくりと目を開きます。「今日も、お目覚めだな」赤、ピンク、黄色、白。中には一輪の花に二色まざった子もいて、まるで気まぐれな絵の具。私はは、オシロイバナが咲く時間が好きでした。昼間は咲いていなかったのに、夕暮れになると一気に開き始める――
まるで、「おかえりなさい」と言ってくれているよう。静かな夜の入り口に身をゆだねました。オシロイバナの香りが、ほんのり風に乗っていました。

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